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おばやし まさとしフォトイラストレーション展の
出品作品:Vol.2

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「新クリスピア」の四つ切サイズでプリントした作品を額装して販売しています。
猫のマーク下の管理人ページを一度ご確認してから作品をご注文して下さい。

1987年10月2日〜10月8日・大阪梅田の富士フォトサロン出品作品
1987年11月20日〜11月26日・東京銀座の富士フォトサロン出品作品

被写体を自作して配置(インスタレーション)し、造形と写真を融合させた空想的な写真

下の写真をクリックすれば、額装した作品がご覧いただけます。


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作品番号と作品名は、KTN-02 紙飛行機が飛ぶ

「紙飛行機が飛ぶ」

制作データ
撮影月日:1985年9月30日
撮影場所:マキシムフォトのスタジオ

出品した作品の中で、一番制作費が安く付きましたが、被写体になる物を自ら作る姿勢がぼくのフォトアートに対する思想の原点なのです。
先ず、A1サイズで厚手のケント紙を買ってきて、幾何学的なパターンを描いてカッターで穴を開け、シルバーのスプレーで塗装しました。
そして、紙飛行機も同じ紙を使って制作しました。
作品の紙飛行機を観ると、ぼくには都市の上空を飛ぶスティルス戦闘爆撃機のように見えました。飛行機を針金で固定していますが、影の処理は、ミニスポットライトで消しました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-03 異変

「異変」

制作データ
撮影月日:1986年1月15日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

ぼくは三十代の頃、東急ハンズによく行って、イメージ撮影に適した素材を買ってきては、それを撮影台に並べてアイディアをよく練っていました。
買ってきた素材を白かシルバーにペイントして、形だけにしてしまうのです。数台のスポットライトに舞台照明用のカラーフィルターを付けて、オブジェに色を付けていくわけです。ライトで色を付けるというのは、本当に楽しいですね。
この作品では、乳白のアクリル板で撮影台をセットし、アクリル板と同じ大きさの黒紙を用意して、その真ん中を球体より大きめの穴をきれいに開けました。撮影台の下から赤のスポットライトでライティングし、撮影台の上からはブルーのライティングをしました。

撮影データ
撮影データカメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-31 モニュメント



「私的なモニュメント」

制作データ
撮影月日:1985年1月28日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

この作品は畳二畳ほどの撮影台に粒子の細かい川砂を盛って人工的な砂漠を造り、美術のデッサンに使われる石膏の造形物を6個配置して、エキゾチックなイメージを表現してみました。
全ての照明にカラーフィルターを付けて撮影しています。一回の露光では、このような撮影は無理なので、四回に分けて多重露光しました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-32 ライトボックス



「二つのライトボックス」

制作データ
撮影月日:1985年4月15日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

大阪の日本橋をぶらぶらしていると、シンプルな形の照明器具を見つけたので、早速買ってきて写真に撮ってみました。
この照明器具をデザインした方は、このような使われ方をしているとは、予想されておられないと思いますね。背景の飛行機雲と飛行機は4台のピンスポットライトでライティングしています。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-04 鼓動

「鼓動」

制作データ
撮影月日:1986年1月16日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

この作品を制作した頃は、Macはまだモノクロのパソコンの時代で、本格的なコンピューター・グラフィックというものは、まだ存在していませんでした。

ぼくのコンピューター・グラフィック風の作品の原点は、25個のソケットを埋め込んだ自作のパネルにあります。ソケットにクリスマスツリーに使うようなミニ電球を差し込んで点灯させ、英数字を表示させることができます。

この作品は、コンピューター・グラフィック時代の黎明期を表現するため、背景もドットやピクセルをイメージする、穴の開いたスクリーンを使ってみました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W150mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY




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作品番号と作品名は、KTN-33 静寂

「一時的な静寂」

制作データ
撮影月日:1985年8月21日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

球は接地面積が狭いので、僅かな力を加えるとすぐに転がって行きます。非常に不安定です。
静止していても、影を強調することによって、時間的な動きをイメージしてみました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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作品番号と作品名は、KTN-05 昼のテラス

「夢の中のテラス(昼の情景)」

制作データ
撮影月日:1985年3月20日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

この作品は、ミニチュアセットを大工さんに作って貰って撮影しました。
4×5インチ判の90ミリレンズの画角と遠近感を計算して、ぼくが設計図面を描きました。

遠くへ行くほど壁の厚さを薄くしたり、床と天井は4メートルぐらい遠方で交差するような設計にして、普通の広角レンズで撮影しても、超広角レンズで撮影したような広々した感じを表現してみたかったのです。
イーゼルとキャンバス、画家が座る椅子もミニチュアです。

写真を観ると、大きなスタジオセットで撮影したように見えますが、ミニチュアの奥行きは、1.5メートルぐらいしかありません。
アゲハ蝶を入れなかったら、ミニチュアで撮影したとは、誰にも気付かれないでしょうね。

オリジナルには、キャンバスの中に蝶の影はありません。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY




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作品番号と作品名は、KTN-06 夜のテラス

「夢の中のテラス(夜の情景)」

制作データ
撮影月日:1985年3月18日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

この撮影で苦労したのは、コノハズク(フクロウの仲間)の留まっている位置です。
今なら、誰もがPhotoshopで合成したと思うでしょうが、1985年当時は、Photoshopは無かったのです。

写真のコノハズクは剥製で、適当な大きさのものを探すのに大変苦労しました。
エッシャーの版画集を見ていて、ぼくも彼が描くイメージの世界に入ってみたく、このような一発写真を多重露光のテクニックを駆使して撮ってみました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-34 投影

「投影・Vol.1」

制作データ
撮影月日:1987年2月16日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

この作品は手が込んでいます。先ずアクリル水彩絵の具を使ったエヤーブラシで「波形」のパターンを制作し、35mm判のカメラで複写してカラースライドフィルムにします。
そのフィルムを二台の映写機(Kodak SAV2000)で、立体物に投影します。映写機による照明だと、カラーライティングよりも、面白いことができます。
スクリーンが平面なら、ちっとも面白くありませんが、立体物に映写すると、予期しない視覚効果が得られるのです。
プロジェクターによる、建物などへのプロジェクション映像は、最近流行っていますが、個人的には1980年代にはコマーシャル・フォトに多用していました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-07 赤と青のチューブ



「赤と青のチューブ」

制作データ
撮影月日:1986年5月24日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

一本のチューブから、全色が出てくるようなことは、常識的には有り得ませんが、有り得ないイメージを楽しんで創作するのは、エッシャーの個性で、ぼくの好きな画家の一人です。

この作品では、二本のチューブと背景の波形パターンは、ぼくが水性アクリル絵の具をエアーブラシで吹き付けて着色しました。アクリル絵の具は彩度が高く、写真に撮っても、鮮やかな色がでるのです。

この作品は、エッシャーが得意にしていた「循環と変容」を写真で表現してみました。
一本の絵の具チューブの中に、全色が詰められています。 この作品を見続けていると、だんだん思考が錯乱してきます。有り得ない?「循環」の繰り返しをテーマにした作品です。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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作品番号と作品名は、KTN-08 テキスト

「テキストは書き換えられる」

制作データ
撮影月日:1986年5月16日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

この作品はぼくの発想で製作したものです。
ハンマーが文部省で、釘が教師、本が生徒と考えれば、教科書問題で揺れ動く、我が国の教育政策の混迷が浮かび上がってきますが、ぼくはそんなつもりで、この作品を制作したわけではありません。

パロディックな作品ではありますが、釘のような鉛筆と、ハンマーのような鉛筆があったら、どんな風に使うのだろうかと考えました。

個展を開催したとき、一番最初に原板を使用させて欲しいと頼まれたのは、この作品でしたが、作品展の期間中でもあり、多忙中のぼくは断ってしまったのです。
眼力のある方の目に留まったわけですが、写真の使用を断った当時のぼくの判断が自分でも分からないのです。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 150mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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作品番号と作品名は、KTN-09 悪趣味な贈り物

「悪趣味な贈り物」

制作データ
撮影月日:1985年11月11日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

他人からこんなものが贈られてくると、誰でも蓋を開けたときにはビックリするでしょうね。
生のニシキヘビなら腰を抜かす人もいて、シャレにはならないと思いますが、この作品では、悪ふざけのジョークを狙いました。

ぼくはエアコンのダクトと水洗トイレの浮き玉を利用してヘビを作り、目玉に豆電球を付けて点灯するように配線しました。

スチール写真では、目玉が点滅している状態がよくわからないので残念ですが、ビデオ撮影ならもう少し凄みが出せたと思います。

この作品は、電球以外は全てシルバーに塗装して、ブルーのライティングをしました。全てのライトにブルーのフィルタを付けると、立体感が無くなってしまいますので、キーライトだけ、ブルーのフィルターを外しました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-35 いたずらな手

「ちょっと、いたずらな手」

制作データ
撮影月日:1986年5月8日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

キャンバスは油絵を描くためのものですが、キャンバスに立体物を配置したら風変わりなアートが表現出来ると思って、作例のような写真を撮ってみました。

既成観念で物事を決めつけてしまうような人達には、このような発想は生まれないし、形にすることはできないでしょう。

「キャンバスの奥から絵を描いている夢を見た」。
夢というのはだいたいチグハグで、目覚めると、変な組み合わせで見ているものなのです。そうしたチグハグな状態を作品にしてみました。
この作品は、「手品」的なテクニックを使って撮影しています。
タネを明かせば、多重露光のトリックによって、作品が完成しました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-11 いたずらな足

「ちょっと、いたずらな足

制作データ
撮影月日:1986年5月9日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

キャンバスは油絵を描くためのものですが、キャンバスに立体物を配置したら風変わりなアートが表現出来ると思って、作例のような写真を撮ってみました。

既成観念で物事を決めつけてしまうような人達には、このような発想は生まれないし、形にすることはできないでしょう。

「サッカー好きの少年が、ボールを蹴っている夢を見た」。
夢というのはだいたいチグハグで、目覚めると、変な組み合わせで見ているものなのです。そうしたチグハグな状態を作品にしてみました。
この作品は、「手品」的なテクニックを使って撮影しています。
タネを明かせば、多重露光のトリックによって、作品が完成しました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-SWD 90mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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作品番号と作品名は、KTN-36 妖精

「妖精」

制作データ
撮影月日:1986年6月11日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

上に掲げた 「ちょっと、いたずら」の応用作品です。
「ちょっと、いたずら」では、キャンバスに穴を開けて「窓」を付けましたが、「妖精」では、窓の代わりに「扉」を付けました。
絵に描くより、立体的な人形を配置することによって、面白い効果が出たと思っています。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-12 カクテルライト

「カクテルライト」

制作データ
撮影月日:1986年2月28日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

このグラスは、大阪の某百貨店でチェコスロヴァキア展があった時に、クリスタル製の大きなブランデーグラス(高さ28センチ)が一つ展示してあったので、ぼくはそのフォルムの美しさと透明感に惚れて、すぐに購入しました。

このブランデーグラスの写り込みの美しさを表現するために、ぼくは凹凸のあるスリガラス状のパネルを買ってきて、透過光をメインライトにして撮影しました。
グラスだけの作品ではクールな商品撮影のイメージが強すぎるので、グラスに水を少し入れ、マーガレットを浮かべて、ソフトな感じを表現してみました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 150mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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2015年2月11日 尾林 正利

 
 
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