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おばやし まさとしフォトイラストレーション展 Vol.3

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「新クリスピア」の四つ切サイズでプリントした作品を額装して販売しています。
猫のマーク下の管理人ページを一度ご確認してから作品をご注文して下さい。

1987年10月2日〜10月8日・大阪梅田の富士フォトサロン出品作品
1987年11月20日〜11月26日・東京銀座の富士フォトサロン出品作品

被写体を自作して配置(インスタレーション)し、造形と写真を融合させた空想的な写真

下の写真をクリックすれば、額装した作品をご覧いただけます。

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作品番号と作品名は、KTN-37 パッチワーク

「段ボールのパッチワーク」

制作データ
撮影月日:1985年8月31日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

「絵合わせゲーム」というのが子供たちの間で流行っていて、バラバラのピースを上手く並べると、動物の写真や、お城の写真が完成します。

それにヒントを得て、ぼくも段ボールを様々な形状にカットして並べ、段ボールで抽象画的なパターンを制作してインスタレーション・フォトに挑戦してみました。

撮影データ
カメラ:リンホフ スーパーテヒニカV
レンズ:FUJINON-W 150mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-13 吸い殻

「路傍の風景(吸い殻)」

制作データ
撮影月日:1986年10月28日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

タバコは、買う前は美しいパッケージに詰められて陳列に飾られていますが、用が済むと、道ばたに捨てられてしまいます。

ぼくは、近くの喫茶店に頼んで、タバコの吸い殻を集めて貰い、それをスタジオに並べ、適当にレイアウトすると、一本一本に表情があって、なかなか面白いものです。

作品では、タバコのパッケージだけ銀色にスプレーし、ぼくの足で踏みつけたもの、ぼくのクルマで踏みつけたもの、手でねじったもの・・・様々な方法でつぶしたパッケージも吸い殻と一緒に並べてみました。

撮影データ
カメラ:リンホフ スーパーテヒニカV
レンズ:FUJINON-W 150mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-14 空き缶

「路傍の風景(空き缶)」

制作データ
撮影月日:1986年10月23日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

不要になって捨てられる物にも、美というものが存在すると思います。
とくに飲料水の入ったアルミ缶は、飲用が終わると、道ばたに捨てられてしまいます。
とくにクルマからのポイ捨てが多いようです。
最近はアルミ缶の再利用が進んで、代わりにペットボトルのポイ捨ての方が目立ちます。

ぼくは、近くの自販機で缶に入ったドリンクを買って中身を飲み干し、足で踏んだり、ぼくのクルマで踏みつけたたりしてから、銀色のスプレーを塗り、麻袋の上に並べて撮影しました。
タバコの吸い殻より、空き缶の方が立体感があって、なかなか面白いものです。

スタジオライトの電圧を調光器で70Vに設定して色温度を下げ、セピア調にしました。レンズ前にフィルターを取り付けてセピアにするより、スタジオライトの電圧を下げる方が、画質はシャープです。

撮影データ
カメラ:リンホフ スーパーテヒニカV
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY




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作品番号と作品名は、KTN-38 へちま

「へちま」

制作データ
撮影月日:1986年10月22日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

洋の東西を問わず、大抵の画学生は、左のようなアンティークな背景の中に素材を配置した、具象的な作品から描き始めます。
モノを立体的に描こうとしたり、撮ろうしたい場合は、照明の照らし方(ライティング)が重要です。

人物の肖像画や静物画を描く時は、キーライト(主光線)は、左右斜め45度の上から照らすのがセオリーです。これを「レンブラント・ライト」と言い、肖像写真家の秋山庄太郎氏もポートレート撮影にこのライティングで撮っておられました。

この作品では、レンブラント・ライトでなく、やや逆光気味の斜光を効かして「へちま」を立体的に表現してみました。作物は我が家の家庭菜園で出来たものを使いました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY




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作品番号と作品名は、KTN-16 晩秋

「晩秋」

制作データ
撮影月日:1986年12月6日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

この作品は、自宅の庭で実った柿を、ぼくのスタジオに持ち込んで撮影しました。柿の実だけでは面白くないので、紅葉した柿の落ち葉などを集めて、背景に敷き詰めました。
後で考えれば、柿の並べ方が、少し素人っぽいので反省しています。二個ぐらい、もっと傾けて変化を付ければ、作品としてもっと良くなったと思います。

この作品は、テスト撮影の時、柿の部分に自作パターンが写し込まれると、作品が全体的にフラットになってしまいましたので、柿の部分だけパターンが写し込まれないようにレンズ前にガラス板を置いて黒紙でマスキングする工夫を施しました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-15 収穫

「1987年6月23日の収穫」

制作データ
撮影月日:1987年6月23日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

この作品は、自宅の庭で母が育てた野菜や梅の実を、ぼくのスタジオに持ち込んで撮影しました。バックは、撮影の数日前に知り合いの農家さんから懐かしい「ムシロ」を借りてきて、撮影のバックに使いました。

麦わら帽子?は、当時71歳の母が野良仕事に愛用していたもので、この写真を観る度に、元気だった頃の母の笑顔が思い出されます。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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作品番号と作品名は、KTN-19 マーガレット

「マーガレット」

制作データ
撮影月日:1987年6月25日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

ぼくはマーガレットの花がシンプルで好きです。ぼくが今までCM用の撮影小道具で一番多く使った花は、マーガレットです。
この花は、バラの花のように主役を食わないので、小道具に使う花としては無難で好適だと思います。

この作品ではバスケットも白く塗って、色調をシンプルに仕上げました。このマーガレットも、自宅で咲いたものをスタジオに運んで撮影しました。
マーガレットは、一輪では絵になりませんが、花束にすると可愛く見えますね。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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作品番号と作品名は、KTN-17 寒椿

「寒椿」

制作データ
撮影月日:1987年4月6日
撮影場所:マキシム フォトのスタジオ

この作品は、自宅に咲いていた椿を撮ったものです。撮影時期が4月の始めだから、寒椿とは言えないのですが、わが家の椿は大体二月の中旬に開花して三月中旬頃まで咲いています。
この年は、開花時期が半月ほど遅れました。

この作品の見せ所は、額に入った写真です。
Adobe Photoshopというソフトが無い時代に、どうしてこのような撮影ができたのか?というようなご質問をよく受けました。

それは、インスタントカラー写真(ポラロイド写真)のお陰です。要するに、本番撮影前に同じカメラを使ってインスタント写真を撮って額に入れ、トリックがばれないように、同じ事を数回繰り返したのです。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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作品番号と作品名は、KTN-18 アイリス

「アイリス」

制作データ
撮影月日:1987年4月10日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

この作品も、自宅に咲いていたアイリスの花をモチーフにしました。
花と花器だけでは面白味がないので、ユニークな貝殻を添えてアクセントを付けてみました。

アイリスの青紫色が、テスト撮影では、赤紫に発色したので、サイドからブルーのフィルタを付けたスポットライトで照らして、色調を整えました。

撮影データ
<カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY


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作品番号と作品名は、KTN-22 ひまわり

「ひまわり」

制作データ
撮影月日:1987年8月3日
撮影場所:マキシム フォトグラフィーのスタジオ

この作品はゴッホ作の「ひまわり」をオマージュして、写真として制作しました。

ゴッホの「ひまわり」は、一点だけ描かれたのではなく、数点描かれているようです。
とくに黄色の絵の具をこってり塗りたくって描いた「ひまわり」の油彩は人気が高く、日本の大企業が54億円で落札して話題になりました。

ぼくは、美術館に行ってゴッホの作品を数回観ていますが、「ひまわり」の実物は観たことがなく、図版でしか観ていません。

図版では、油絵の黄色の彩度が、かなり落ちていて、ひまわりの絵に迫力がありません。
ぼくは、凡そ百年前にゴッホが南フランスのアルルで描いていた状況を思い浮かべながら、この作品を制作しました。

花瓶に挿したひまわりの内、4本は自宅の菜園で咲いていた花ですが、4本だけではボリューム不足なので、スタジオ近くの花屋さんで買い足したものも使いました。

この撮影では、先ず背景から制作し、クロスも花瓶も背景も、アクリル絵の具の黄色で塗りたくりました。
アクリルの黄色を使わないと、黄色の鮮やかさが出てこないからです。さらに、照明にも薄いイエローのフィルタを全ライトに付けて撮影して、ひまわりのバイタリティーをぼくなりに表現してみました。

撮影データ
カメラ:トヨビュー45G
レンズ:FUJINON-W 210mm f5.6
フィルム:Kodak EKTACHROME EPY



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2015年2月11日 尾林 正利

 
 
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